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2017/06/19 14:16

福留房幸刀匠による「蛍丸復元奉納プロジェクト」の大太刀が打ち上がり、無事阿蘇神社へと奉納されました。
目標金額550万円のクラウドファインディングでしたが、募集開始5時間で目標額達成、その日のうちに2000万円を突破。
最終的に45120000円(達成率820%)という驚異の数字を叩き出したことでも有名になりました。
まずは無事奉納おめでとうございます!!

福留房幸刀匠デザインのTシャツと手ぬぐいをご購入いただけます。残数わずか。↓


▼粋陽堂は…
実は粋陽堂もこんな形で関わっております。
房幸刀匠からの依頼で奉納神事の際蛍丸を包む御刀袋を製作させていただきました。
神事ということで白の正絹(絹=シルク100%)、白紐、白房での指定、納期が1週間以内というハードな依頼でしたが(笑)、奉納の動画が放送されたのを職人も私も感動して見ておりました。

▼福留房幸刀匠との関わり
筆者が刀匠と知り合うのは粋陽堂を立ち上げて間もない2014年のことになります。
熱田神宮で行なわれていた東海現代刀匠展を見に行った時、1周目は作者を見ずに周り、心に残った物の作者を2周目で確認した所、全て福留房幸刀匠の作品でした。
不思議なこともあるものだと思い、どのような人かネットで調べていたら、岐阜県関市で個展を開いているという情報が入り、すぐに訪ねました。
その日のFacebook記事は↓
https://www.facebook.com/hiroki.yokochi.7/posts/662483270516803


当時はまだ刀剣ブームもなく、ゆっくりと刀匠とお話しすることができました。


刀匠は当時まだ20代だったと思いますが、知識が豊富でお話も面白く、大変楽しい一日だったのを覚えています。
記念に粋陽堂の銘切りをしてもらいました。

▼プロジェクト前日のお話
蛍丸復元奉納プロジェクト」を開始する前日、ちょうど粋陽堂のイベントとして福留刀匠の工房で刃物作り体験のワークショップをやっていました。

刃物作り体験の様子は↓
https://www.facebook.com/suiyodo8890/posts/844970202291305
ワークショップのレポートは↓
https://www.facebook.com/hiroki.yokochi.7/posts/858506217581173


*刀作りの現場をそのままお借りしての貴重な体験。


*筆者も体験。

*何故か棒手裏剣を作りたいという体験者も。
なかなか上手だと褒められて喜んでおりました。

*もちろん研ぎも自分で。

*途中で刀匠がいなくなって探していたら、工房の裏で手裏剣を投げて遊んでいました(笑)

*プロジェクトの原稿。

刀匠:「550万という額は大きいから集まるのか不安で…。」
筆者:「いやいや、刀剣ブームも来てるみたいですし、初日で達成なんてのもあり得ますよ!」
女子体験者:「刀剣女子の力なめたらいけません。絶対大丈夫です。」
なんて会話もしていたんですが、開けてびっくり、初日どころか開始わずか5時間で達成でした。
それだけ多くの方の強い意志が集まったということなのでしょう。

▼その後…
巨大になりすぎたプロジェクトは管理も大変で、クラウドファインディングで集まったお金も課税対象になることから、対策と製作に追われて忙しい毎日を送っていると聞いています。
実際は彼自身の手元に残るお金はないそうで、刀鍛冶をはじめ多くの武道具職人がそうであるように、食べていくのも難しい状況は変わらないとか。
それは武道具店である粋陽堂も同じですが、少しでも福留刀匠の稼ぎの足しになるようイベントで刀やオリジナルグッズの販売のお手伝いをさせていただいております。

*粋陽堂「武道具展@丸栄百貨店」での展示販売。

武道にたずさわる者達の現状の理解と、福留刀匠の活動への支援を是非よろしくお願い致します。



福留房幸刀匠のホームページ↓
http://swordsmith-fusayuki.com/